
「出品者向けAIツール30選」のようなまとめは、サービスを並べても、特定の商品画像をどれが一番うまく作れるかは示してくれません。私たちは作業から出発しました。浴室でスマホ撮影した美容液のボトル1本を、メイン画像、インフォグラフィック、人物入りの写真、季節の背景に仕上げます。同じインフォグラフィックのプロンプトを3つのモデルに送り、結果を直接比べました。扱うのは画像だけです。商品説明やレビューへの返信はテキストモデルの仕事で、別のテーマになります。
1. AIで解決できる出品者の作業
| 作業 | 得られるもの | モデル |
|---|---|---|
| メイン画像 | 素人写真から白背景の商品画像 | Nano Banana 2、複雑な背景にはNano Banana Pro |
| インフォグラフィックとサイズ表記 | 見出し、特長、寸法線の入った画像 | GPT Image 2.5 |
| 室内シーン | 自宅、オフィス、屋外での使用シーン | Nano Banana 2 |
| 人物との組み合わせ・試着 | モデルが着た服、手に持った化粧品、サイズ感 | Nano Banana Pro |
| 背景と季節シリーズ | 同じ商品をクリスマス、夏、セールの雰囲気に | Seedream |
| ブランドカラーの再現 | hexコードどおりのブランドカラーの背景やラベル | FLUX |
| 動画カバー | メイン画像から作る短い動画 | Kling、Veo 3.1、Seedance |
表のどの作業も手順は同じです。商品写真を参照画像にし、「商品はそのまま正確に保つ」という一文を入れ、1枚分の画像を説明します。各画像向けの完成プロンプトはAI商品写真のプロンプトに、ランプの写真1枚から画像一式を作る手順はEC向けAI商品画像のガイドにまとめています。
2. 商品画像に強いAI:1つのプロンプトを3モデルで比較
ボトル、見出し「Сыворотка с витамином C」(ビタミンC美容液)、アイコン付きの特長3つを描くインフォグラフィックのプロンプトを、同じ参照写真とともにGPT Image 2.5、Nano Banana 2、Seedream 5.0 Proに送りました。
| GPT Image 2.5 | Nano Banana 2 | Seedream 5.0 Pro | |
|---|---|---|---|
| ロシア語テキスト | 誤りなし | 誤りなし | 誤りなし |
| 余計な要素 | なし | プロンプトの«»を見出しにそのまま描いた | なし |
| レイアウト | 密度が高く、太字の大きな文字、円の中のアイコン | 大きなアイコン、その下にテキスト | 細い書体、余白が多い |
| ボトル | 元画像と一致 | 一致 | 一致 |
| サムネイルでの読みやすさ | 最も良い | 良い | 劣る:細い書体はスマホで埋もれる |
検証の結論:2026年には3モデルともキリル文字を書けており、差は細部にあります。GPT Image 2.5はテキストの指示に最も忠実で、売れるレイアウトに仕上げます。Nano Banana 2はテキストは正しいものの、引用符を文字どおりに描いてしまい、作り直しが必要です。Seedreamは整っていますが、小さな文字はマーケットプレイスには弱めです。
ほかの作業での検証結果:
| モデル | 得意なこと | 弱点 |
|---|---|---|
| GPT Image 2.5 | インフォグラフィック、寸法、あらゆる文字 | 文字のない写真には過剰性能 |
| Nano Banana 2 | メイン画像、室内シーン、細部——速く、参照に忠実 | 指示が弱いと元の背景を残すことがある |
| Nano Banana Pro | 人物、手、試着、複雑な切り抜き | シンプルな画像なら軽いモデルで十分 |
| Seedream 5.0 Pro | 統一感のある背景とシリーズ | 小さな文字が読みにくい |
| FLUX.2 | hex指定によるブランドカラーの正確な再現 | 文字と人物は得意ではない |
| Kling、Veo 3.1、Seedance | メイン画像から動画カバー | 商品自体が回転すると形が崩れることがある |
3. 専用ツールか、汎用モデルか
商品画像の専用ツールは、生成をボタンに包んでいます。写真をアップロードし、テンプレートを選べば画像一式が手に入ります。速い反面、中身は同じモデルで、画像ごとに最適なモデルを選べないことがほとんどです。
汎用モデルはプロンプトが必要ですが、その代わりに次のことができます。
- 画像ごとにモデルを選ぶ——文字はGPT Image、人物はNano Banana Pro、背景はSeedream;
- どんなスタイルでも——テンプレートの数に縛られない;
- 段階的な修正——画像全体を作り直さず「見出しを下へ」と指示できる;
- 動画も同じ場所で——完成した画像から同じジェネレーターで動画カバーを作れる。
似た商品を大量に出品するならテンプレートが時短になります。品質と一目でわかるスタイルを重視するなら、モデルを直接使いましょう。プロンプトは一度書けば、新しい商品ごとに1行変えるだけです。
4. マーケットプレイスの画像ルール:OzonとYandex Marketの例
AIはどのプラットフォームでも同じで、変わるのはアスペクト比と画像内テキストのルールです。例として、ロシア最大級のマーケットプレイス2社が公式ヘルプで定めている内容を紹介します。
| Ozon | Yandex Market | |
|---|---|---|
| アスペクト比 | 全カテゴリーで縦長3:4 | ストア上では3×4に調整 |
| 解像度 | 衣料品・靴・アクセサリーは900 × 1200 px以上 | 300 × 300 px以上 |
| ファイル | 10 MBまで、JPEG、PNG、HEIC、WEBP | 10 MBまで、JPG、PNG、HEIC、WEBP |
| 背景 | — | 白または透明が望ましい |
Wildberriesの写真要件は出品者管理画面のヘルプにあります。シリーズを生成する前に、形式と最小サイズを確認してください。プロンプトには「縦長3:4」など、プラットフォームが求める比率を明記します。
Yandex Marketは、価格タグ、割引、ショップやマーケットプレイスのロゴ、透かし、連絡先、リンク、配送情報を写真に入れることを明確に禁じています。画像内のテキストで「最高」「完璧」「本物」と書いたり、「○○の代替品」のような比較をしたりすることもできません。特長は「容量30 ml」のように事実で書き、「最高の美容液」とは書かないでください。
Avitoはクラシファイドサイトで、マーケットプレイスの店頭ではありません。写真は商品そのものを写し、説明と一致している必要があります。形式とサイズはAvitoのヘルプで確認を。ここでのAIは、きれいなメイン画像と使用シーンづくりに最も役立ちます。
5. Amazon、楽天、Yahoo!ショッピングなど他のマーケットプレイスでも
モデルは国を選びません。Amazon、楽天、Yahoo!ショッピング、AliExpress向けの同じボトルも、同じプロンプトで作れます。違うのは3点です。
- アスペクト比と画像サイズ——各プラットフォームが出品者ヘルプで定めています。比率はプロンプトに直接書きましょう。
- テキストの言語——画像の文字は購入者の言語で、引用符で囲んで書きます。GPT Image 2.5とNano Bananaは英語以外にも多くの言語で文字を描けます。
- テキストと背景のルール——メイン画像、透かし、画像内テキストの要件はプラットフォームごとに異なります。シリーズを生成する前に確認しましょう。
複数のプラットフォームで販売するなら、画像シリーズを1つ作り、アスペクト比と文字の言語だけを変えます。商品、シーン、スタイルは共通のままです。
6. 無料で使えるEC向けAI:現実的な選択肢
高品質なモデルが完全無料・無制限で動くことはありません。生成には開発者側でコストがかかります。現実的な選択肢は次のとおりです。
- スタートクレジット——AI2Faceでは登録後に付与され、自分の商品で数枚作れます;
- 支払い前に確認——各生成のコストは実行前に表示され、パックのクレジットに有効期限はありません;
- 修正で節約——完成した画像は一文で修正し、最初から作り直さない。
7. AIで商品画像を作る5つのステップ
- 商品を撮影する。スマホで自然光のもとで。背景はAIが消すので気にしなくて構いませんが、商品はピントが合い、全体が写っていること。
- メイン画像を作る——「商品を切り抜き、きれいな白背景に置き、それ以外はすべて消す」。
- インフォグラフィックを追加する。GPT Image 2.5で、見出し1つと2〜4語の特長を3〜4個、すべて引用符で囲みます。
- 使用シーンを見せる——室内はNano Banana 2、人物と商品はNano Banana Pro、季節の背景はSeedream。
- 1枚ずつ確認する——形、色、文字、数字をチェックし、形式をプラットフォームの要件と照らし合わせます。
8. 限界とリスク
- 禁止しなければ商品は変わる。「形・色・ディテールを正確に保つ」といった一文がないと、モデルは商品を「改良」してしまいます。
- **ディテールは補完される。**機構、ラベル、質感はモデルの解釈で描き直されることがあります。実物と照合しましょう。
- **数字は自分で用意する。**AIは容量、寸法、成分を知らず、適当な値を書きます。
- **プラットフォームの審査。**価格タグ、他社ロゴ、「最高」という言葉など禁止要素のある画像は、どれほど出来がよくてもYandex Marketの審査を通りません。
- **人物。**人物入りのカットには手と顔の描写が得意なモデルを使い、指を確認してください。
まとめ
EC出品者にとって最適なAIは1つのモデルではなく、作業ごとに分担した組み合わせです。インフォグラフィックと文字全般はGPT Image 2.5、メイン画像と室内シーンはNano Banana 2、人物と複雑な切り抜きはNano Banana Pro、背景はSeedream、ブランドカラーの再現はFLUX、動画カバーはKlingかVeo 3.1。今回のテストでは3モデルともキリル文字を誤りなく描きましたが、マーケットプレイス向けのレイアウトはGPT Image 2.5が最も優れていました。専用ツールは似た商品の大量出品に便利で、品質と独自のスタイルを重視するならモデルを直接使うほうが有利です。AI2Faceならこれらのモデルが1つのジェネレーターにそろい、生成のたびにコストが事前に表示されます。スタートクレジットで、自分の商品を使って組み合わせ全体を試せます。
よくある質問
マーケットプレイスの商品画像に最適なAIはどれですか?
万能の1位はありません。文字入りの画像はGPT Image 2.5、メイン画像と室内シーンはNano Banana 2、人物や難しい背景差し替えはNano Banana Pro、季節の背景はSeedreamが向いています。1つのジェネレーターにまとめて、画像ごとに選ぶのが便利です。
AIで商品画像を無料で作れますか?
一部は可能です。AI2Faceでは登録後にスタートクレジットが付与され、自分の商品で数枚試せます。各生成のコストは実行前に表示されます。
マーケットプレイスはAI生成の商品画像を認めていますか?
OzonとYandex Marketのヘルプには明確な禁止は見当たらず、Yandex Marketは高品質な写真とリアルなイラストを受け付けています。条件は1つ、購入者が受け取るのと同じ商品・色・内容物が写っていることです。
マーケットプレイスが求める画像サイズは?
Ozonは全カテゴリーで縦長3:4、衣料品は900 × 1200 px以上、ファイルは10 MBまでです。Yandex Marketは300 × 300 px以上・10 MBまでで、ストア上では3×4に調整されます。Amazonや楽天などは各プラットフォームの出品者ヘルプを確認してください。
これらのモデルを1か所で使えますか?
この記事のモデルはすべてAI2Faceのジェネレーターで使えます。支払いはクレジットで、生成ごとのコストは実行前に表示され、パックのクレジットに有効期限はありません。
出典
4
- https://developers.openai.com/api/docs/guides/image-prompting
- https://ai.google.dev/gemini-api/docs/image-generation
- https://docs.ozon.ru/global/products/requirements/media/image-requirements/
- https://yandex.ru/support/marketplace/ru/assortment/create/main-fields/images












