
AI はコマンド1つで、写真をアニメ映画風、昔のフィルム写真、油絵に変えられます。ポートレートをアップロードして、どう変えたいかを書くだけです。以前は決まった効果が十数種類あるだけのフィルターでしたが、今は画風を言葉で指定でき、組み合わせることもできます。AI2Face のジェネレーターで Nano Banana Pro を使い、1枚の写真を8つの画風にしました。以下に結果、各画風のプロンプト、似せ具合の正直な評価をまとめます。写真の女性はテスト用に生成したものです。
AI で写真を画風変換するプロンプトの公式
プロンプトでは、画風を名前ではなく特徴で書きます。「90年代風」ではモデルはあいまいにしか理解しませんが、「安いフィルムコンパクトカメラ、フラッシュ、色あせ、粒子」なら正確に伝わります。うまくいく公式:
- 技法: 3Dレンダー、フィルム、油絵、墨、鉛筆、水彩。
- 光: 正面フラッシュ、レンブラント光、ネオン、ブラインドの縞模様。
- 色と質感: 色あせた暖色、網点、粒子、キャンバス。
- 背景: 90年代の壁紙、雨の街、暗いアトリエ。
- 残すもの: 顔立ち、そばかす、髪、服、ポーズ、構図。
5つ目は必須です。これがないと、モデルは画風どおりの美しい肖像を描きますが、別人になります。以下のすべての作例で、最後に同じ一文を加えました:
本人だとわかるようにして:顔の形、目、鼻、唇、そばかす、
ダークブラウンのロングヘア、白いTシャツとデニムジャケット、
ポーズと構図はそのまま。文字やロゴは入れない。
アニメ風は6つの画風を紹介した別ガイドにまとめています:写真をアニメ風に加工。
1. 写真をイラスト風に:アニメ映画のような3D
この写真を長編アニメーション映画のキャラクターの3Dレンダーにして:
柔らかく丸みのあるデフォルメされた顔立ち、少し大きめで表情豊かな目、
サブサーフェス・スキャタリングのなめらかな肌、つやのある繊細な髪の束、
温かい映画的なスタジオライト、カラフルで柔らかい背景。
これが「ディズニー風の写真」への答えです。柔らかな3D、大きな目、温かい光。スタジオ名はプロンプトに書かないでください。モデルは無視するか、画風の権利を理由に拒否することがよくあります。特徴を書けば同じ結果になります。似せ具合は8つの中でいちばん弱いものの、顔立ちはあえて簡略化されているだけで、そばかす、分け目、髪、ジャケットは残っていて本人だとわかります。
2. 90年代風の写真
この写真を本物の1990年代のフィルムスナップにして:安い35mm
コンパクトカメラで正面フラッシュ撮影、色あせた暖色、はっきりした粒子、
軽い周辺減光、細いカチューシャをした90年代の髪型、
背景は花柄の壁紙の90年代の部屋。
90年代のフィルム感は3つの特徴で成り立っています。正面フラッシュが平坦な光と暗い背景を、粒子と色あせが質感を、柄物の壁紙とガラス戸棚が時代を表します。Nano Banana Pro は壁に写真立てを、さらに戸棚まで加えました。プロンプトでは頼んでいませんが、画風にぴったりです。表情はやや真顔に。正面フラッシュが笑顔の柔らかい陰影を消すためです。
3. 写真を油絵風に
この写真をクラシックな油絵の肖像画にして:厚く目に見える筆致、
豊かで温かい色調、横からのレンブラント光、ダークブラウンの絵画的な背景、
キャンバスの質感。
油絵は似せやすさの点でいちばん「安全」な画風です。顔立ちはほぼ写真のままで、変わるのは質感だけ。筆致はデニム生地を含む画面全体に入り、横からの光が、壁の前で撮った平坦な写真にはなかった立体感を生みました。キャンバスに印刷すれば、プレゼントにもなります。
4. 写真をアメコミ風に
この写真をアメコミのコマのイラストにして:太い黒のインク線、
影は網点、フラットで鮮やかな色、くっきりしたアニメ塗りの影、
集中線のあるシンプルな抽象背景。吹き出しと文字は入れない。
アメコミは輪郭線と網点で見分けがつくので、この2つを書きましょう。「吹き出しと文字は入れない」は必ず入れてください。入れないと、空の吹き出しや意味のない文字が加わりがちです。複数のコマでセリフのある物語を作りたいなら、ガイド AI で漫画を作る をご覧ください。
5. サイバーパンク風の写真
この写真をサイバーパンクの夜景にして:顔に映るピンクとシアンのネオン、
読める文字のない光る看板が並ぶ雨の近未来の街、小雨、
映画のような浅い被写界深度、小さなハイテクイヤホン。
ここでモデルが変えるのは描き方ではなく、場所と光です。写真は写真のまま、夜の街へ移ります。ネオンが髪と肌をピンクとシアンに染めていて、本物の看板の下と同じ見え方です。弱点は看板で、「読める文字のない」と書いても疑似文字が描かれました。カバー画像にするなら、ぼかすか「看板はボケで溶かす」と指示しましょう。
6. 写真を鉛筆画風に
この写真を目の粗い白い紙に描いた精密な鉛筆デッサンにして:
細かなハッチングとクロスハッチング、柔らかなぼかし、
端に描きかけのラフな線をいくつか残す、モノクロ。
決め手は「端に描きかけの線を残す」の一文です。これがないと「スケッチ」フィルターをかけた写真のようになり、あると画家のデッサンに見えます。そばかすは点で表現され、鉛筆画として自然です。
7. 写真を水彩画風に
この写真を繊細な水彩の肖像画にして:透明感のある色のにじみ、
柔らかく広がる輪郭、見える紙の目、背景に自由な飛沫、
明るく軽やかな色調。
Nano Banana Pro の水彩は「正統派」の仕上がりです。顔は細かく描き込まれ、端へ行くほど紙に溶けていく。画家が肖像を描くときと同じです。髪は明るくなりました。「明るく軽やかな」色調が髪色まで明るくしたためです。髪色が大事なら、画風のプロンプトに書き加えてください。
8. フィルム・ノワール風の写真
この写真を1940年代のフィルム・ノワールの一場面にして:
ハイコントラストの白黒、ブラインド越しの硬い光が顔と壁に縞の影を落とす、
深い黒、フィルムの粒子、1940年代の髪型。
ノワールは光で決まります。ブラインドの縞は代名詞ともいえる要素で、モデルは顔にも壁にも落としました。ウェーブとロールの40年代の髪型は、「1940年代の髪型」という言葉だけでモデルが自ら作ったものです。画風が色だけでなく、人物の印象まで変える例です。同じ人が古い探偵映画のヒロインに見えます。
参考画像から画風をまねる方法
言葉で説明しにくい画風なら、写真と一緒に2枚目の画像(画風の見本)をアップロードしましょう。プロンプトは短くて済みます:
1枚目の写真の人物を、2枚目の画像の画風で描き直して:
技法、色、光、質感は2枚目と同じに。顔、髪、服、ポーズは
1枚目の写真のまま。
Nano Banana Pro、Nano Banana 2.1、GPT Image 2.5 などの画像編集モデルは、1回の生成で複数の参考画像を受け付けます。自分の画像か、自由に使えるライセンスの画像を使いましょう。特定の存命の作家の画風をまねて販売するのはおすすめしません。
試すなら:AI2Face
Nano Banana Pro、Nano Banana 2.1、GPT Image 2.5 は AI2Face の同じジェネレーターで使えます。ポートレートをアップロードして、複数のモデルで画風を試せます。料金は開始前に表示され、パックのクレジットに有効期限はありません。画風を変えたポートレートはそのままプロフィール画像にも使えます。アイデアとプロンプトはガイド AI でアイコン作成 で紹介しています。
ほかのプロンプト集:画像生成 プロンプト、Nano Banana プロンプト、商品画像プロンプト、撮影プロンプト。
まとめ
技法、光、色、背景といった特徴で画風を書けば、AI はコマンド1つで写真を3Dアニメ、90年代フィルム、油絵、アメコミ、サイバーパンク、鉛筆画、水彩、ノワールに画風変換します。どのプロンプトも最後に残すものを書けば、本人だとわかる仕上がりになります。今回のテストで Nano Banana Pro は8つの画風すべてで似せ具合を保ち、いちばん弱かったのは顔立ちをあえて簡略化する3Dアニメでした。まずは油絵かノワールから始めましょう。似せ具合が最も高く、効果もはっきり出ます。3Dアニメとアメコミは2〜3パターン作って、いちばん似ているものを選んでください。
よくある質問
AI で写真を特定の画風にするには?
ポートレートをジェネレーターにアップロードし、Nano Banana Pro などの画像編集モデルを選んで、画風を特徴で書きます。技法、光、色、時代です。最後に、残したいもの(顔立ち、髪、服、ポーズ)を書き添えます。
AI で写真をディズニー風にできますか?
特徴を書けば、近い3Dアニメ風になります。例:「アニメーション映画のキャラクターの3Dレンダー、柔らかく丸みのある顔立ち、大きく表情豊かな目、温かい映画的な光」。スタジオ名をプロンプトに入れる必要はありません。モデルは無視するか、拒否することがよくあります。
90年代風の写真にするには?
「90年代の安いフィルムコンパクトカメラでフラッシュ撮影した写真」と頼みます。色あせた暖色、粒子、周辺減光、背景に柄物の壁紙。プロンプト全文は90年代風のセクションにあります。
画風を変えても顔は本人のままですか?
リアル寄りの画風ならほぼそのままです。アニメ風やグラフィック系では顔立ちが簡略化され、写真から遠い画風ほどモデルの解釈が自由になります。プロンプトの最後に「本人だとわかるように」と書きましょう。
無料でいろんな画風を試せますか?
数回なら可能です。AI2Face は登録時にスタータークレジットを付与し、各生成の料金は開始前に表示されます。
出典
2
- https://blog.google/innovation-and-ai/products/nano-banana-pro/
- https://ai.google.dev/gemini-api/docs/image-generation












